読者諸姉諸兄の正月三が日はいかがだったろうか。当スタジオのある仙台も寒波の影響は免れ得ず、晴れ間もあるにはあったが、総じて雪がしんしんと降っていた。まぁそうは言っても仙台である。せいぜい2-30cmであろうか。パウダースノーだったので雪掻きも比較的楽だった。しかし一部の路面に圧雪があったり、凍結があるのは例年どおり。そんな天候・道路状況だから、普通は家で大人しくしていようという発想になるのだろうが、こちとら生憎クルマで走ってないとムズムズ気持ち悪くなってくる性質。結局毎日どこかしらに走りに行ってきた。
元旦
毎年元旦には午前中に家人の実家に新年の挨拶、午後は村田・川崎方面の定点観測へ出かけるのだが、コロナ感染予防の観点から今年のご挨拶は中止。村田・川崎方面も山沿いであることから雪深いことを予想、行き先を変えて家人と昼ご飯を食べに行ってきた。
冬のツーリング目的地の定番・海沿いのどこか。今年は七ヶ浜町へ。当スタジオから1時間程度の道のりなのだが、道路の空き具合に爆驚!まるで深夜のR13である(わかりにくいですか?)。路面は総じてドライ。あるいはウェット。細かい雪が舞う瞬間もあったが、自動車での走行になんら問題はない。やはり海沿いに来て正解だった。道中トーマスさんのお店・ピュイダムールの前を通り過ぎたら、閉店中ではあったがあのBMW M235が停まっていた。初売りの仕込みだろうか。おつかれさまです!
右側の白い大きな建物は
仙台火力発電所。
トーマスさんの観察では、
MiTo乗りの職員がいるという……
絶景ポイント多聞山で吹雪かれつつ、先日M235で走ったコースをプン太郎で爆走。トイレを借りた「七の市」なる場所の、防潮堤の向こう側に何やらモダーンな建物が見える。それはなんと「SHICHI NO HOTEL」というリゾートホテルだった。しかも別棟のカフェが元旦から営業中じゃないか。昼食を摂るために「SHICHI NO CAFE&PIZZA」に入店。
大腸の病気を患う筆者は本当はチーズ(乳製品)なんざ食べてはイカンのだが、ヒトクチフタクチなら問題なかろう(実際問題なかった。でも個人差があります)。それとホットドッグを注文。若いスタッフの接客が気持ち良い。店内も簡素な造りだが清潔。木製什器の手触りが良い。肝心のピザ、ホットドッグもおいしかった。七ヶ浜付近でお腹が減っても今後は心配いらない。
カフェの目の前は花淵小浜漁港で、驚くべし、なんとヨットハーバー併設である。こんなどんよりした天気じゃなきゃもっと盛り上がったろう。このホテル、カフェ、海鮮市場や交流センターをひとまとめにして、SHICHI NO RESORTというらしい。
2日
1月2日は例年ロングツーリング初めとて牡鹿半島に繰り出すのが通例だが、積雪の具合など見るととてもそんな気になれない。おそらく行けば楽しく走れたのかもしれないが、無理して正月からプン太郎のアンダーカバーを落っことしたりするのも本意ではない。そこで定義山にある友人営業のカフェ「門前喫茶Norah」へ家人のシトロエン C3で出かけることにした。なぜC3かというと、家人・息子も同道したからである。後席に人が乗る場合、当スタジオでは自然にC3になるのだ。
山奥の定義山なのに、西方寺への参拝客への配慮かテッテテキに除雪されており、驚いたことに道中の9割りはドライ/ウェット。快適に走ることができた。Norahで遅めの昼食。スープとパン。
根菜のトマトスープ……だったかな。
まぁ名前はなんでもいいんだ、
とにかくうまい
「仕込んだのにこの天気でぜんぜん出ない……」
ソフトクリームをいただく
さすがの定義さんもコロナには勝てなかったか、参拝客は少ないらしい。駐車場の様子からもそれはわかる。そのおかげで……と書くと不謹慎だが、当スタジオの3人はNorah店内で心底リラックスしてのんびりしてしまった。就職が決まった息子が、Norah女主人るみさんとバイト先へプレゼントする焼き菓子の相談。
3日
年末年始休暇の最終日、朝は晴れていたのに昼ごろにはどんよりと雪雲が空を覆う。お節料理の残りで昼ご飯を食べていたが、どうにもがまんできなくなってひとりでプン太郎を走らせる。敢えて北へ。と言っても明確な目的地はなく、なんとなく大和町・南川ダムへ。ダムの奥にある駐車場、タイヤ止めがない部分が大きく、新品スタッドレスタイヤの性能チェックに使えないかと考えていた。どうせ除雪などされていないはず。実際にそんな用途に使えるかチェックしてみよう。
画像をご覧いただけば一目瞭然、プン太郎で乗り込んだらスタックして出てこられなくなる可能性大。舐めてかかってすみませんでした!早々に退散。少し遠回りして帰ってきたが、除雪されていない県道・町道も多く、足周りとアンダーカバーに多大な負担をかけて走ることに。ホントに正月3日からぶっ壊していられないので、すごすごと引き返してきた。
もう何年も前から工事中だったK264が、いくつもの高架を完成させてとうとう開通していたのには驚いた。ということは、仙台市青葉区木町の東北大学付属病院から大和町の繁華街までが文字通り1本の道路でつながったことになる。昭和生まれのおっさんとしては非常に感慨深い。