プン太郎の12ヶ月点検に伴ってトランスミッションオイルを交換し、シフトノブ動作が改善されたのは既報のとおり。そしてトランスミッション全体の健康診断も行った。最近半クラッチを多用すると、如実に焦げ臭いのだ。クラッチプレートの摩耗が危険水域に入ったか、何か別のトラブルの可能性もあり得る。
結果はトラブルではなく、摩耗が進んできている程度との診断ではあった。が、そうなるといずれはクラッチプレート交換という大手術に直面することになる。(株)イデアルサービスフロントのTさん(いつものTさんじゃないTさん)が、見積りを作ってくださっていた。
クラッチディスク交換見積り
- KIT CLUTCH 55255355 44,600円
- ACTUATOR 55243920 31,500円
- COVER 55273562 4,300円
- NUT 46541344 3,400円(@1,700円*2)
- 工賃 75,400円
合計(税込)175,120円
交換既定のシフトリンケージワイヤー交換(64,790円)と合わせたら約24万円である。に、にじゅうよんまん???
実はこの時、偶然イデアルさんのショールームで、旧知の友人Mさんとばったり会い、与太話を繰り広げていた。Mさんはかつてセレスピードのオーバーホウルに、(筆者の記憶では)30万円弱を支払った過去を持つ男である。「さすがセレ、安定の高値ストップだねぇ」と笑っていたのだが、プン太郎、こんなところに地雷が埋まっていたとは。
もっともアルファロメオ 156(6MT)のトランスミッションベアリングが破損すると、やっぱり20万円くらいかかると聞いたことがある。なんだよアルファ、セレでもマニュアルでも同じくらい金がかかるようになってんじゃん、と笑っていたのだが、以下略。
こりゃとんだことになってきた。Mさんは「あー、こりゃ(クラッチ交換)やるしかないわ」みたいにけしかけるし、筆者、ショールームで大混乱の巻である。まぁとにかく今日は帰ります、とプン太郎に筆者が乗り込む時もMさんは見送りの列に加わり、「ではクラッチ交換の件、よろしくお願いします」と頭を下げてきた。筆者が同じ立場だったらやっぱりそうするけどね(笑)。
笑いながらイデアルさんを後にし、プン太郎の運転席であれこれ考える。シフトリンケージワイヤー交換はやる。ミッションオイルの交換でシフトチェンジの感触は大幅に改善されたが、ワイヤーも絶対に劣化しているはず。断裂はある時突然やってくる。ギアが入っていても入っていなくてもクルマは不動になる(MiToの時はたまたま2速に入っていたので、そのまま10km近く走って無理やり帰宅した)。
シフトリンケージワイヤー断裂によってギアが2速から抜けなくなり、ドナドナされるMiTo。2017年9月
クラッチはどうだろう。緊急性はないと認識しているが、これをずるずる先延ばしすれば、2022年暮れには5回目の車検と合わせて40万コースは確実である。そうか、車検4、5回目の40万コースの正体はこれだったのか!家人の歴代愛車もそうだった。フィアット プント(2代目鉄仮面)、シトロエン DS3、2台とも3回目だか4回目の車検で40万の見積りが立ちはだかったのだ。闘わずして敗退し(笑)、プントはDS3に、DS3はC3に変わったのだ。では2022年いっぱいでプン太郎は退役してしまうのか?今のところそのつもりは毛頭ない。次に筆者が導入するのはアメリカンマッスルカーだが、その8輪体制の内の4輪はプン太郎だと思っている。プン太郎でなければ楽しめない道がある。筆者はいったん好きになるとシツコイのである。
クラッチ周辺の今後の劣化スピードによるが、ひとまずクラッチはこのまま放置決定。着手はどんなに早くても来夏であろう。あー、びっくりした。