宮城県北の細かい県道たちをプン太郎でイヤというほど走ってきた。なんで今さらと思われる読者もおられよう。ただいま筆者は体調不良から絶賛自宅療養中で、新たに見つかった病気の治療のために市内のもうひとつの大きな病院に通っている。そこは宮城県内の基幹病院のひとつだけあって、COVID-19への感染対策がこれでもかと張り巡らされており、そこに通う患者たる筆者が県境を越えることなどモッテノホカなのだ。緊急事態宣言下の都市の住人との会合などご法度、他県の人と会ってもイヤな顔をされる。じゃあなんだ、県内なら良いわけでしょ?というのが正直なところで、本来なら喜多方だの会津若松だの猪苗代湖だのに行きたいのだ。まぁ仕方ない。それもこれも3月半ばまでのことであろう(筆者の勝手な予想)。
さてそんなわけで県内限定、プン太郎でかっ飛ばせるコースを考えた。県南方面は先日丸森町へ行ったばかりなのでほぼ自動的に県北ということになる。またなるべく人と接触しない方が良いわけだ。だから目的地で誰かと会うとか、おいしい料理のあの店目当てなんてのは望ましくない。かと言って場所として新鮮味のあるところも今はあまりない。プン太郎を走らせるのが目的なのだから、とにかく交通量の少ない道だ。そうと決まれば選択肢はあまりない。だって2月下旬、宮城県北はまだまだ冬であり、路上の積雪・凍結を心配しなければならないのだから。で、走って来たのが以下だ。
1.仙台市から登米郡・伊豆沼まで
2.伊豆沼から県境の町石越、そして細倉まで
3.細倉から岩出山・大崎市内の田園地帯を経て帰宅
この3パートに分けてみたい。
1.仙台市から登米郡・伊豆沼まで
もうこのコースについてはさんざん書いてきたので、テキストでの説明は省略。下記掲載のGoogleMapを参照していただき、できれば晴れた日に実際に走ってみていただきたい。Cセグメントまでの車両でひょいひょい走れば、日頃の鬱憤も晴れる素晴らしいコースである。
画像をクリックすると
Google Mapへリンクします
毎度お馴染、
仙台市泉区のはずれ、
根白石のカントリーエレベーター
R457を北上し
大和町へ
吉田川を渡り……
美里町のK152を
のんびり走り……
途中、栗駒山が美しい……のだが、
この日は雪雲に覆われて見えず
定点観測地点。
風が強くてすぐに退散
いまだにGoogleStreet Viewに
掲載されないパート。
プン太郎斜め上の白いモヤは
レンズに付着した雪
朝8時前に家を出たので、伊豆沼に到着しても午前9時過ぎである。この辺までは天気も良かったのだが、この日はやたらと風が強く、当然西から雪雲がやってくる。
2.伊豆沼から県境の町石越、そして細倉まで
石越からR4をまたいだ細倉まではかなりあてずっぽうで走ることになった。しかし道中、地図の類いで確認したりはしない。だいたいこの辺の道路はどこも交通量が少ないし、眺めも良い。ただ船形連峰を覆う雪雲は大きくなるばかり。パラパラと雪が舞い始める。西進するプン太郎のフロントウィンドウ越しの山々は白から黒へ見る見る色を変えつつある雪雲にすっかり隠されてしまった。
県道とR4の交差点。
雪かよ……
R4よりも西に入っていけば、宮城県では「山沿い地方」と分類されるエリア。幸い路面凍結はなかったが、路肩に積まれた除雪済の雪塊の山が高い。とうとう吹雪になって視界も悪い。とほほ。
3.細倉から岩出山・大崎市内の田園地帯を経て帰宅
細倉鉱山跡の観光客用駐車場で折り返しのひと休み。それでも10:30である。ここからは花山などを経由するので、R457はちょっとした山越え的風情になる。
R47に乗り岩出山町まで来るとようやく太陽が戻ってきた。ただ風は強さを増すばかり。岩出山町内をスルーして、JR陸羽東線・西大崎駅付近から田園地帯に入っていく。経路はうろ覚えだが宮城県畜産試験場の美しい道路を走れればいいな。
晴れてりゃ
春の風情なんだが……
残念ながら畜産試験場には辿り着けず(あとから調べたら右に曲がればすぐの交差点を左に曲がっていた。惜しい!)、走ったことのない地元住民しか走らないような細い道をひたすら南下する。とても味わい深い。
とうとう再びR457に合流してしまう。もうダメだ(笑)。いつもの普通のコースだ。せめて一矢報いるために王城寺原へ折れ、誰も走っていない道を淡々と走る。この区間には定点観測地点がふたつ含まれているのだが、身体を持っていかれるほどの強風が吹きすさんでおり、写真は諦めた。
南川ダムでかろうじて数枚の写真を撮り、12:30に帰宅。岩出山の「大黒屋」(ラーメン屋さん)も、色麻町の「ふるさと」(ステーキ屋さん)もスルーである。だって腹減ってないんだもん。帰宅したら春休み中の息子もどこかに走りに行っていた。ひとりで炒飯を作って食べた。
5時間/196km
3月初旬に生体検査のための数日の入院が控えている。それまではあとは大人しくしていよう。