当ブログに何度も登場するR457は、仙台とその周辺に在住のヘンタイが避けて通れない国道である。特に仙台市北西部に住む筆者は、その特定の区間を行きも帰りも走らざるを得ない場合がほとんどだ。その特定の区間に大和町・宮床(みやとこ)という集落がある。町に合併する以前は宮床村だった場所で、伊達家同門の居城があったという(宮床伊達家)。つまりパッと見は東北のよくある集落だが、由緒と歴史のある地区なのだった。この集落をR457が貫いているのだが、ある日いつものように自宅方面に向かってクルマを走らせていたら、あからさまに速度違反取り締まりに登場するアレが設置されていてびっくりした。
筆者は速度計測機に計測された結果、チェッカーフラッグを振られピットイン、欲しくもない色紙の切符をもらってしまうという経験が幾度となくある。そういう経験値を持っていると、道路端に小さな四角い箱状のものがちょこんと置かれていると(その脇に制服を着た人が座っていたりする)、まぁ、有り体に言って「やばい!」と反応するわけだ。
だがちょっと待てよ、と。宮床集落のど真ん中である。チェッカーフラッグを振ったとして、切符授与のためのピットになる路側帯や空き地はなかったはず。実際その日は制服の人やマイクロバスは結局見当たらなかった。あれはなんだったのか?新たな用心ポイントの出現を疑っていたのだが、後日その付近を注意して走ってみたら、過日と同じ場所に見つけたのだ。これを。
こうやってしげしげと見れば、素人のプラ段工作であることは明白なのだが、運転中の視界の隅に入ると妙にリアルなのだ(笑)。道路幅がそれほど広くない上に住居は密集しており、なおかつ小中学校の通学路でもあるから、宮床地区内のR457をぶっ飛ばす大小様々の自動車に対して、住民のみなさんがあまり良い感情を持っていないことはなんとなくわかる。そういえばもう10年以上前から、この地区ではあるT字路脇に廃車になったと思われるパトカーを設置している。以前はご丁寧に赤色灯が24時間廻っていたのだが、最近はやめたらしい。
自治に熱心なのは悪いことではないが、ダミーで驚かすという手法が有効なのは初回だけで、2回目以降は効果がないうえに下手をしたら反感を買うことにすらなりかねないですよ、と老婆心ながらネットの片隅に書き置いておく。