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曉スタジオ的20世紀末の自動車遍歴を書き始めた。恐ろしいことだ。なぜ恐ろしいのかは#1をお読みいただきたい。
さて今回は有史以前のその2である。
2.日産 パルサーセダン N12型系(1987年頃)
筆者がスカイラインに乗っていた期間は意外や短く、我が家は日産 パルサーに乗り換える。N12型、やはりセダンモデル。こちらはFFということもあり、動的印象でも室内の印象でもとにかく「軽く、明るい」イメージがある。フロントガラスが近く広いことが印象的。初めて遠乗りを体験。仙台市内から山形県東根市までを往復しただけだが、これまで一度も訪れたことのない隣県に、思い立ったらすぐに行くことができる!と無限の可能性を手に入れたような気になっていた(笑)。このパルサーでは人生初の自損事故も体験した。冬季の青葉山(東北大学がある山)、夕方の上り坂で不意にツルッと滑って山肌に突き刺さったのだ。まぁ左前フェンダーがちょっとゆがんだだけで済んだが、よくよく考えるとこの頃(昭和60年代初期)は仙台市の「脱・スパイクタイヤ運動」が一定効果を上げたタイミングでもある。つまりスタッドレスタイヤへの移行期でまだ高価だったはず。当家の理屈を弁えない両親が、そのようなエクストラコストを厭った可能性は高い。ということは、もしかすると真冬の青葉山をノーマルタイヤで上り下りしていた……?よくぞ生還できたものだ。