総走行距離
78,972km(先月比+1,339km)
今月のプン太郎
ロードスターがすっかり息子傘下となり、筆者のクルマ生活は以前の4輪体制に戻った。サミシイか?と問われればサミシイような気もするが、これはこれで悪くないと思うのもまた事実。愛人ときれいに別れて、改めて本妻としっぽり晩酌みたいな感じだろうか。そういう経験はないけれど。
しっぽり晩酌のかわりに、プン太郎とは「シフトチェンジちょっと待て運動」を展開中である。折々に書いてきたが、プン太郎ことプントエヴォの出自はごく普通の実用車であり、日本の車で言えばヤリスやマーチである(アバルト版だからG`sとかVer.NISMOに相当するだろうか)。サソリのエンブレムに惑わされがちだが、オーナーはそこを弁えておかないと、求めるものと与えられるもののギャップに落胆することになる。6速のマニュアルトランスミッションもその域は出ず、単純にNCロードスターと比較してものんびりしたタッチだし、トラベルも長い。ロドっちと比較すんなって?じゃあシビックタイプRと比較しても……って余計に差が広がるだけですね、すみません。
Bセグメント実用車のシフトチェンジの極意が「ちょっと待て」である。前段からギアを抜き、次段へ入れる時に一呼吸置く、こうするとうまく行く。エンジン回転数とギアがしっかり合ってからギアを入れる、吸い込まれるようにゲートに収まっていくようなタイミングを計っていれば、実は自然にそういうことになる。極意もへったくれもない。
プン太郎との付き合いはすでに丸3年を迎えようとしているのだが、前記のような美しいシフトチェンジがいつもできているわけではない。運転する側の精神状態が良くないと、「ちょっと待て」と言われてもついつい乱暴な、つまり強引なシフトチェンジ動作になりがちだ。4輪体制に戻ったことを機に、改めてプン太郎の動作を一から検証してみたら、特に筆者のシフトチェンジにムラがあることに気づいた次第。
ではどういうことに気を付ければ「ちょっと待った」美しい変速動作ができるだろうか。精神状態に左右されるからと言って、常に座禅を組んで精神統一をしてから走りだすわけにもいかないじゃないですか、やっぱり。現実的な対処法を見つけたい。特に気を付けたいのが1→2速への変速。特に渋滞に巻き込まれた時などは、ついついシフトチェンジのタイミングが早くなってしまう(動作全般がそうかもね)。こうも精度の粗いギアチェンジを強いられている2速ギアはささくれ立っているんじゃないかなぁ。2速ギアを労わる意味でも、概ね3,000rpmくらいでエンゲージしたい。このあたりだと間違いなくスコッときれいに入る。で、そのためには自然に「1速ぶん回し」となる。具体的には5,000rpmくらいまでは回したい。
軽量フライホイールに換装して回転落ちが速くなれば、動作時間は短縮できるかもしれない。反面上り坂道で速度低下が著しくなるというヤマベさんの体験談もある。GT的運転時間が圧倒的に多い筆者の生活では、フライホイールは当面現状のままだと思われる。5,000rpmから3,000rpmっつーことでよろしくってことで!