総走行距離 92,520km(前月比+1,011km)

今月のプン太郎
エアクリーナーを社外品に交換したら室内からの音が変わって……という話は、このブログのどこかに以前書いた。日々その音に注意していると、3つの音が複層していることに気が付いた。「吸気音」「排気音」「タイヤノイズ」である。吸気音が野太い音に変わったので、排気音も音域が少し下がって、やっぱり野太い系の音に変わった。おーいえー。それは良い。しかしブリヂストン ポテンザ アドレナリンRE003のタイヤノイズも、実はこの排気音のピッチに近い野太い音で、それは60km/h付近から一気にボリュームが上がる。「エアクリ変えただけなのに、すげえな!」と喜んでいたのも束の間、そんな状態でクラッチを切ってエンジンの回転数を落とすと、まず吸気音が止み、排気音がピッチを少しずつ落としながら音量も下がっていく。なのに最後までゴアアアアアアアアッと唸っている音源があって、どうもそれがRE003のノイズのようなのだ。うえー。これ、社外でも相当うるさいんじゃないか?吸排気音は、自分自身が考え発した操作の結果だから、気に障ることはない。が、タイヤノイズはそうではない。しかも吸排気音の音量・音質がちゃんと変化しているのにタイヤノイズだけが残留するから、余計に制御範囲外の印象を持ってしまう。道路への食いつきは良いのだけどなぁ、RE003。
今月の老化
人間は30代の頃までに初めて出会うテクノロジーには、まったく抵抗なくそれを受け入れ、40代、50代以降に初めて出会うテクノロジーには拒否感を抱くのだという。正確にこのとおりではないが、そういう意味の文をネットで見かけた。筆者の場合、自動車のメータークラスタがそれだ。液晶ディスプレイに速度計や回転計を「表示」されるのを、両手を挙げて歓迎できない。2010年代の終わり頃が分水嶺だったらしい。
液晶ディスプレイと言えばゲームウォッチとか、ゲーム電卓。そんな解像度で初期化されているから、「クルマのメーターが液晶ディスプレイで描かれる?プレステかよ!」と、そもそも想像する図の解像度も粗い。こういうところがもう老化なのだ。液晶ディスプレイの知識がアップデートされていない。現実にはアルファロメオ 4Cよりも年次改良された後年式アバルト 595の方が描画はスムースだし、VW連合の製品なんか、どうせもっと高精細なものなのだろう。視力なんざ衰える一方だから、いずれ超高精細有機LEDとアナログメーターを一瞥では区別できなくなる日が来るのだろう。だからそのメーターがCGなのかホンモノなのかは、実は筆者にはもうどうでも良いことのはずなのだ。
しかし疑問に思う事柄もある。メーター(の模様)の視認性はアナログメーターと遜色なくなったかもしれないが、常時高照度で自照する液晶のせいなのか、トンネルやとっくに日が暮れた郊外の道で、フロントライトを点けないドライバーを時折見かける。あれなんざ液晶ディスプレイ式メーターの弊害だと思う。
今も生き延びる自動車ブランドには、人間の運転操作心理や生理、人間工学などの知見がふんだんに蓄積されているはずなのに、東日本大震災以降に発表される自動車のヒューマンインターフェイスは、どうしてこうチグハグなのだろうか。