クルマで行きます主催オフ会にて試乗の機会をいただいた。ありがたいことである。それぞれのインプレッションを書いてみよう。5台とも山形県山形市、西蔵王公園のまったく同じコースを走った。勾配の強い上り坂が数百メートル、高低差の少ないワインディングを数kmの往復である。この日の試乗体験は個別にアップしていく。
- Profumo姐さんのアバルト 124スパイダー
- ヤマベさんのアルファロメオ MiTo1.4T Sport
- ざねさんのルノー メガーヌR.S. Sr.4
- しまの助さんのルノー メガーヌR.S. Sr.3
- alfa_manbowさんのホンダ S2000
ヤマベさんのアルファロメオ MiTo1.4T Sport
足周りをリフレッシュしたとのことで、再びヤマベさんのMiToにも試乗させていただいた。ヤマベ号に施された改造内容は以下のエントリーをぜひお読みいただきたい。
2020.01.07 試乗記・両極端な2台のMiTo
過剰な改造を「魔改造」と呼ぶが、夥しい改造を施しているヤマベ号は、しかし魔改造車ではないと筆者は思う。オーナーヤマベさんのためのタイムアタック仕様になっただけで、要は過剰な改造ではなく、アスリート的な足し算引き算が行われたもの……と筆者は解釈している。その結果オーナー以外の人が運転しても、ヤマベ号は実にすっきり運転しやすい。吹け上がりは軽く速く、旋回動作はソリッドに、ブレーキはリニアで強力。そして自ら取り付けたというNANIWAYAのバケットシートが、「車体に今起こっていること」「これから起こるであろうこと」を背中とお尻を通して漏れなく伝えてくれる。ここまでじゃないにせよ、アルファはMiToを最初からこういう風に躾けてからリリースすべきだったと思う。筆者がMiToに乗っていた頃、かくあるべしと念じ続けた「理想のMiTo」である(ここまでカリカリじゃなくてもいいけど)。
軽量フライホイールの効果かクラッチミートポイントが純正とは若干異なる。トルクバンドが上の方へ移ってしまっているのでは?と勘違いしてしまった。1速で走り出す時ストールしそうになる。唯一言い訳が必要なのはそのことくらいで、あとはひたすらクルマとの濃密な一体感を味わえる。ヤマベさん、他のクルマに乗るとゆるゆるで飛ばす気も起こらないだろうなぁ。驚いたのはシフトノブのスムースな動作。絶対何か手を入れているはずと思い訊いてみれば、「トランスミッションオイルを小まめに交換し続けているだけ」とのこと。特に低速ギアに渋さがあるMiToのシフトが、あんなにクリーミーにスコスコ入っていくなんて……。12月にはプン太郎のミッションオイルを交換することを誓った筆者なのだった。加えてヤマベさんからはMiTo/プントエヴォの1点ジャッキアップポイントも教授いただいた。アニキと呼びたい。ヤマベさん、ありがとうございました。あ、足のリフレッシュ結果はわからなかったな(笑)。とほほ。