曉スタジオ的かつ20世紀末15年の個人的自動車遍歴を晒す本連載、今回はカローラから一転してちょっと色気を出し始めた頃の1台。
●有史以前●
●前史●
6.スバル レガシイワゴンTS-R BG型系(1999-2002)
最初にお断りしておくが、上掲画像はwikipediaから借用したものである。家捜しに近い精度で自宅の紙焼き写真とデジタルデータを捜索したのだが、自分のクルマの全体像を写したものは、とうとう1枚も見つけられなかった。けっこう気に入って乗り回していた印象なのだが、一体全体どういうことか。後部座席のチャイルドシートに座る長女の写真と、長男が生まれた夜に病院に向かう道すがらのインパネの写真しかなかった。
さて、レガシイである。カローラを積極的に選択したことで、「もっと自動車選びって自由に考えていいんだ!」と今さらながらに気付いた筆者。ちょっと色気を出してカッコイイやつが欲しくなった。そこで選んだのがレガシイってのが正解か不正解か判断が分かれるところだが、初めて乗る4WDの接地感には感動した。筆者のそれまでの遍歴上もっともパワフルな1台でもあり、滅多に乗らない高速道路でもそれなりの速度と盤石な直進安定性を見せてくれた。
カローラで味をしめたオーディオ改造はとうとう本丸のメインユニットにお金をかける段階に入り、ソニーの2DINユニットに10万円出した……はずだ。当時はナビなんてなくて(あったのか?)、6連奏CDチェンジャーとMDの両方を再生できる当時としてはちょっとイイヤツだった。もっともユニットで財布が力尽きて、スピーカーは純正のままだったから、まだまだじゃのぅ。
むしろ色気を出したのはタイヤ周り。無理して17インチにインチアップ。この費用がいくらだったのかまったく思い出せない。で、ホイールさえでかくすりゃカッコよくなると単純に思い込み、スプリングもダンパーもそのままだったから、妙に車高の高くてタイヤばかりが目立つアピアランスになっていたのも恥ずかしい。当時ローダウンスプリングとか、ぜんぜん知らなかったんだよねー。せっかく均衡のとれていた2代目レガシイの外観をちぐはぐにしてしまった(笑)。
車検期間を数ヶ月残し、プジョー 307SWに乗り換えるために母親に譲った。車内が見る見る汚れていくのを見るのが辛かった(笑)。
ということで、ここまでが曉スタジオ的黒歴史である。上記プジョー 307SW以降の「近代」史は日々のあれこれからメインテナンスとトラブルの詳細を10年以上に渡ってブログに記録してきた。また現在の目で見た「近代」の車種のひとくちインプレッションは、当ブログのプロフィール欄をお読みいただきたい。しかしプジョー 307SW購入当初の、言わば「近代の夜明けの瞬間」については、実は今までまとめて書いたことがない(断片的には書いてきたが)。次回はこの連載「20世紀末の自動車遍歴」の最終回として、プジョー 307SWについて書く。