2020年に病を得て以来、めっきりと体力が落ち、2021年の走行距離数は大人しい数字になってしまっていると思われる。一気に長距離を走れない、せっかくの休日を静養に充てる。そんな1年ではあったが、ではつまらなかったのか?と問われれば、さにあらず。むしろ県内にまだまだ走るべき道、行くべき場所があることを痛感した。特に小さな町をクルマで訪れ、そぞろに散策するという楽しみを得た。もうひとつ、出先で写真を撮るのがとても楽しくなった。クルマで移動する楽しみだけでなく、徒歩という新しい速度、写真を撮影するという新しい目的ができたことは喜ばしい。
もうひとつは昨年2020年から尾を引く、COVID-19対策下での遠出自粛要請の影響である。具体的にはそもそもの外出自粛であったり、県境をまたいだ移動自粛などである。クルマに乗って出かけ、出先で誰とも会わなければ感染リスクはゼロに極めて近くなる。蔓延当初に見られた、他県ナンバーのクルマ(のドライバーや同乗者)の忌避などの脊髄反射以下の愚反応には付き合っていられない。当ブログでは県外移動自粛要請を宮城県内探訪の機会と捉え、2021年はこれまで足を運ばなかった県内の各所を積極的に訪ねてみた。その結果自らの視野狭窄を思い知ることになった。宮城県、まだまだ魅力的な場所がたくさんある。
そこで2021年のツーリング記事総括は、目的地別にカテゴライズして振り返ってみたい。まずは話題の宮城県内(各カテゴリー内は時系列に表記)。
宮城県内
まぁ中には単に昼メシを喰いに行っただけというエントリーもあるにはあるが(笑)、長面浦の小川さんとの出会いや岩ヶ崎町、20年ぶりに走った二口林道の変身っぷりは感慨深い。またその岩ヶ崎や金成、涌谷などの「これまでは通り過ぎるだけだった場所」が、お宝とも呼べる魅力ある町だったことを痛感した1年でもあった。
栃木・足利
2021年春に当スタジオ長男が就職のため独立した。たまたま就職先だったということで、栃木県足利市とご縁ができたことは喜ばしい。1日かければ足利市から仙台まで下道だけで帰ってこられることがわかったことも喜ばしい。
伊豆・箱根
長らく念願のまま寝かせていた箱根ターンパイクと、伊豆のワインディングロードをこれでもかと走り回ってきた。あんな濃厚なコース、自分ひとりでは組み立ては難しい。Profumo姐さん、しまの助さん、kikuchi大先輩に感謝。Hさんとの知己を得られたのもこの時。
山形県
山形県は敢えて西部の、行って帰ってせいぜい200kmみたいな近距離を中心に。ニュアージュマフィンさんを知ったのも今年。赤湯温泉をうろうろ歩いたのも楽しかったし、その赤湯でヤマベ兄ぃと関係の深いふみよしさんに出会えたのもトピック。
福島県
2021年の福島県カテゴリはトピックの大漁歌い込みである。飯舘村の美しい景色、南会津から羽鳥湖までの山中を駆け抜ける県道たちも最高だったが、図抜けて楽しかったのは南会津町の旅館・和泉屋旅館さんでの一泊だろう。年間を通じた筆者2021年十大ニュースのTOP1である。また泊まりに行きたい。
岩手県
本当は岩手県こそ深堀りしなければならない。COVID-19騒ぎで2年越しの課題となってしまった。来年こそは岩手県、それも北部まで探訪してみたい。一転して花泉町のカフェまんまるやさんは、つい伊豆沼まで来ちゃったからついでに寄っていくか……みたいに、県境からすぐのところにあるのが嬉しい。しかも何を食べてもおいしい。
病気のせいであまり走りに行けない……と残念に思っていたが、実はそんなことはなかった模様。ツーリング走行距離を算出しようと試みたが、ロードスターやC3の時はほぼ記録をとっていなかった。プン太郎のODDメーター数値によれば、約17,000km程度は走ったようだ。現在の筆者の体調を考えれば、走れていると思う。2022年は距離をどこまで延ばせるだろう。そしてどんな景色と出会えるだろう。楽しみで仕方ない。